SDGsは2030年にゴールを迎えます。
国連はこれまでSDGsに限らず、さまざまな社会的課題をいわゆる国連の「アジェンダ(課題)」として掲げ、地球規模での問題解決を試みてきました。
例えば「国連婦人の10年」。
1976年から1985年までを「国連婦人の10年(United Nations Decade for Women)」と位置付け、女性の地位向上やジェンダー平等に取り組むことを目標として掲げ、その流れの中
で、例えば、「女子差別撤廃条約」ができました。
女子差別撤廃条約。
日本はまだまだ履行できていない部分も多いですが、少なくともこの条約ができたことで、日本では男女雇用機会均等法が生まれ、国籍法が改正されて日本国籍の母親から生まれた子供が日本国籍を取得できるようになり(それまでは父親が日本国籍でなければ子供は日本国籍をもらえなかった)、女子のみが対象であった家庭科の授業を男子も受けなくてはいけないことになりました。
国連の力はそれなりにあるのです。
SDGsが良くも悪くも世界中で語られるようになったのは、国連がアジェンダとして設定したからといえます。
そしてそのSDGsには、なんと核兵器の問題が盛り込まれていない。
ウクライナ戦争をみても明らかなように、核兵器の問題というのは実は我々の生活にも直結している問題なのです。
2030年、SDGsがひとまずその目標年に達した時、新たに国連が掲げるであろうアジェンダの中に核廃絶を盛り込みたい。これが私がお伝えしたかったことでした。
次回は国際法と核廃絶についてお話させて頂きたいと思います。
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